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サンドイッチ
手軽な食事の元祖ともいえるサンドイッチ。調理済みの肉を手づかみで汚さずに食べる効率的な方法であるサンドイッチの起源は、2300 年前の中国秦王朝の時代に発明された「ロージャーモー(肉挟みパンの意)」であり、これが現代のハンバーガーの原型とされています。
目まぐるしい現代のライフスタイルにおいては利便性が重要視されますが、味もまた食事における重要な要素です。アメリカのデリ サンドイッチやチーズバーガー、イタリアのパニーニ、ギリシャのギロスまで、世界で愛される定番メニューであるサンドイッチには、チーズなどの乳製品が欠かせません。
米国の酪農家たちが生み出すさまざまな種類のチーズは、スライス チーズや個包装チーズといったサンドイッチにぴったりの形態で販売されています。米国産乳製品についての詳細は、「製品」セクションをご覧ください。
サンドイッチの最新トレンド
「肉挟みパン」を起源とするサンドイッチは、その形状も具の種類もさまざまに進化しました。冷たいものから温かいもの、肉を挟んだものから野菜をはさんだものまで多彩な種類がありますが、その多くにチーズが使われています。
アメリカで食べられている冷製サンドイッチには地域によってさまざまな呼び方がありますが、スライスされた肉とチーズは定番の具材です。
温かいサンドイッチとしては、チーズバーガーが全米のあらゆる業態のレストランで長年にわたり不動の地位を占めています。また、温かいチキン サンドイッチにも人気が集まっています。さらに、ビーフやチキンを使ったサンドイッチには、さまざまな種類のナチュラル チーズやアルチザン チーズが使われています。一方、昔懐かしいメニューが再び脚光を浴びていることを受け、シンプルなグリルチーズ サンドイッチに新たなアレンジを加えたものが登場しています。
高級志向のサンドイッチ
質の高い材料を求める声により、クイック サービス レストラン (QSR) やファスト カジュアル レストランで、高級な食材を使った新たなメニューが登場しています。プロセス チーズの代わりにナチュラル チーズを使ったホット サンドイッチや冷製サンドイッチは、消費者に対して、より栄養価が高くヘルシーな印象を与えることができます。チェダー、プロボローネ、ペッパー ジャック、スモーク ゴーダなど風味豊かなチーズは、カロリーや脂肪分を抑えながらもサンドイッチの味をよくすることができ、このようなチーズを取り入れるレストランの数は業態を問わず増加しています。
アルチザン グリルチーズ
消費者がより多くの種類のチーズを口にするようになった今、昔懐かしい一品に新たなアレンジを加えたメニューが広く受け入れられています。グリルチーズ サンドイッチと言えば、プロセス チーズを使った、ファミリー レストランの「お子様メニュー」で見かけるものというイメージが長年定着していましたが、最近では高級レストランでも提供されるようになりました。さまざまな種類のアルチザン チーズと、一風変わった材料を組み合わせることで、舌の肥えた消費者を満足させることができるグリルチーズ サンドイッチが生み出されています。ブリーと生ハム、ブルー チーズとグリルした桃など、独特の風味をもつアルチザン チーズを使った高級なグリルチーズ サンドイッチが近年急速に台頭してきています。