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濃縮ミセラ カゼイン
牛乳を精密ろ過して濃縮ミルクたんぱく質 (MCC) や精密ろ過濃縮ミルクたんぱく質 (MMPC) を作る場合、その成分組成は分離した乳由来ホエイたんぱく質の量に応じて変わります。濃縮や透析ろ過の処理を進めるほど、最終的に成分として含まれるたんぱく質の総量は増え、乳糖の量は減ります。
ミルクたんぱく質を精密ろ過するときは、濃縮や分離といった処理とは異なり、カゼインとホエイたんぱく質の比を牛乳本来の比率から変えることができます。なお MCC や MMPC は、別途生成されたカゼイン (カゼイネート) やホエイたんぱく質を合成して生成することはできません。
MCC と MMPC の組成比
製品中の組成比 MCC/MMPC | たんぱく質 % | 脂質 % | 乳糖 % | 灰分 % | 水分 % |
---|---|---|---|---|---|
42 | 41.5 min | 1.25 max | 51.0 max | 6.0 max | 5.0 max |
70 | 69.5 min | 2.50 max | 16.0 max | 8.0 max | 5.0 max |
80 | 79.5 min* | 3.00 max | 10.0 max | 8.0 max | 6.0 max |
85 | 84.5 min* | 3.00 max | 3.0 max | 8.0 max | 6.0 max |
90 | 89.5 min* | 3.00 max | 1.0 max | 8.0 max | 7.0 max |
(*) たんぱく質含有量の報告値は無水ベースで 80% 以上。その他のパラメーターはすべて 2014 年に aAmerican Dairy Products Institute によって報告された基準値どおり。
ラベル表示
MCC および MMPC 製品のラベルには、たんぱく質の含有量が記載されています。
一般的な用途
MCC は、常温保存が可能な飲料やスムージーの原料、乳製品のタンパク強化剤、ベーカリー製品や肉製品、および栄養バーの成分として利用することができます。