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分離ミルクたんぱく質 (MPI)
分離ミルクたんぱく質 (MPI) はろ過 (限外ろ過および透析ろ過) 処理によって得られる成分です。基本的には、最終製品の原料となる生乳に存在するすべてのカゼインとたんぱく質が含まれています。そのため、別途抽出したカゼイン (カゼイネート) やホエイたんぱく質を加えなくても、カゼインとホエイたんぱく質の含有率が、原料である生乳と同じ割合 (約 80:20) になっています。さらに MPI に含まれるたんぱく質の割合は 90% 以上 (一般的には 90 - 91 重量%) に達します。
分離ミルクたんぱく質 (MPI) の成分
製品 | たんぱく質 % | 脂質 % | 乳糖 % | 灰分 % | 水分 % |
---|---|---|---|---|---|
MPI | 89.5 min* | 2.50 max | 5.0 max | 8.0 max | 6.0 max |
(*) たんぱく質含有量の報告値は無水ベースで 80% 以上。その他のパラメーターはすべて 2014 年に aAmerican Dairy Products Institute によって報告された基準値どおり。
ラベル表示
製品中に 89.5% 以上のたんぱく質が含まれている製品は、ラベルに MPI と表記することができます。
一般的な用途
MPI は主に食品成分や高たんぱく臨床製剤、栄養バーなどの高付加価値製品に使用されています。