食品・飲料製造
軽食
食事と軽食の境界線は、あいまいなものです。忙しい現代のライフスタイルと近年の健康ブームにより、食事のパターンに変化が生まれています。午前や午後に食べることで、健康的な食生活を維持しながらも一日を通してエネルギーレベルを維持することができる、美味しくて満足感のある軽食へのニーズが高まっています。軽食市場の規模は米国だけで 900 億ドルを超えるまでに成長しました。1
午前、午後、そして夜遅い時間にも消費者の小腹を満たすことができるヘルシーな軽食には、限りない開発の可能性が秘められています。軽食を扱う食品メーカーは、チーズ、ホエイたんぱく質、ヨーグルトなどの乳製品原料を使うことで、機能的なメリットを実現するとともに、ヘルシーなイメージを消費者に与えることができます。
また、米国産乳製品および乳製品原料を使うことで、革新を続けながら流行に合わせた製品を提供し続けることができるようになります。米国産乳製品についての詳細は、「製品」セクションをご覧ください。
軽食の最新トレンド
軽食部門の新製品開発においてトップを走っているのが、塩味の商品であり、その次にナッツやシード(種)が続きます。2013 年に世界で新たに発売された軽食商品のうち、半数以上 (53%) が塩味のものであり、32% がナッツやシードでした。2
健康にまつわるニーズを満たす手軽な栄養補給を求める消費者は、美味しさや食感のよさについても妥協しません。また、この健康ブームにより、塩分控えめの軽食においても商品開発のチャンスが広がっています。持ち運びができるという軽食ならではの特徴により、利便性のニーズも満たす必要があります。
味と食感
間食として、また軽めの食事として、軽食の消費は順調に成長しており、美味しく、栄養価が高く、便利な商品に新たな開発のチャンスが生まれています。甘い軽食でも塩味の軽食でも、味と食感は非常に重要です。いくら栄養価が高くても、味や食感の悪い商品は消費者の心をつかむことはできません。
チーズ、ヨーグルト、ホエイたんぱく質など、なじみのある材料を使うことで、消費者がもつ新商品への心の壁を低くすることができます。チーズの風味と機能は、減塩や低脂肪など特定の用途に合わせて調節することができ、ヨーグルトやヨーグルト パウダーは、消費者に好まれる風味をプラスしながら栄養価を高めることができます。またホエイたんぱく質は、風味に加えて、焼き色、乳化、保存性、食感などの機能的メリットも提供します。
塩分控えめの軽食
近年の健康ブームでは、減塩の手段として軽食に注目が集まっています。世界各国の医療関係者により、塩分を控えた調理法やレシピが推奨されており、塩分過多と健康リスクの関連性が明らかになるにつれ、手軽に減塩が実現できる商品の魅力が増しています。3
米国消費者の塩分摂取量の 77% が、加工食品やインスタント食品に由来しています。3 また、米国消費者の約 30% が減塩を心がけており、65% が塩分の取りすぎが気になると回答しています。3 軽食を扱う食品メーカーは、味を損ねることなく塩分を減らすことのできる原料として、乳由来のパーミエートに注目しています。
利便性
便利さを極め、健康面もある程度は考慮した 1 人用食品へのニーズが引き続き高まっています。4 忙しい毎日を送る消費者のライフ スタイルに合わせるためには、さっと食べられること、そして持ち運べることが重要な条件となります。食事代わりの軽食は、マルチタスクの強い味方です。予定に追われ、移動中に食事をとらなければならない家庭では、持ち運びのできる食品も食生活の重要な一部といえます。4 乳製品原料を使うことで、持ち運びのできる便利な軽食の味と栄養価を高めることができ、消費者が何度も買い求めたくなるような商品を実現できます。
乳製品の活用
米国産乳製品原料を使うことで、味、機能、そして栄養をすべて満たした軽食を生み出すことができます。以下の表に、代表的な乳製品原料がもつメリットが示されています。
Resources & Insights
イノベーションのアイデアや技術的サポートをお探しですか。 米国産乳製品を使った軽食の開発については、以下の資料に詳しくご説明しています。ダウンロードしてご確認ください。
1Innovation Center for U.S. Dairy.Get your share of snack time, 2010.
2Innova Database.Snack Nuts and Seeds.April 2014.
3Cheese and Sodium Snapshot, IC, slide 4.
412 Key Trends in Food, Nutrition & Health 2014.November 2013.